方向性が決まったら ~攻める場合②~
前回は、位置取り(ポジショニング)についてお伝えしました。
今回は、攻める!と決めたときの、事業拡大についてです。
繰り返しになりますが、攻めるとは現金の流入を増やそうとすることです。
事業拡大の投資をして現金が流出したあとは時間の勝負。
現金の回収が早く多くなるよう全力を尽くしましょう。
事業拡大の方向性 ~アンゾフの成長ベクトル~
【市場浸透】
まず考えるのは、既存市場における既存商品の占有率を高めることです。
投資が少なくて済みますから、一番おススメです。
【新市場開拓】
次に考えるのは、既存商品を新規市場に投入する方向性です。
商品開発の負担が少ないため、多くのリスクを取らなくて済みます。
【新商品開発】
新商品を開発し既存市場に投入する方向性です。
ひいきにしてくれる顧客が購入してくれるならアリかもしれません。
【多角化】
新商品を新規市場に投入する方向性です。
もっとも初期投資を要するためリスクの高い方向性です。
既存事業と関連が深い新分野を攻める関連多角化と
まったく新しい分野に切り込む無関連多角化があります。
多角化
上記のとおり関連多角化と無関連多角化がありますが
既存事業と良い影響を与え合える関連多角化が無難です。
この場合、次の中から選ぶか組み合わせることをご検討ください。
①既存の商品・サービスや技術を別の用途に活かす。
②既存の資産(建物や土地、機械など)を別の用途に活かす。
③既存の顧客が持つ別の消費分野でも選んでいただく。
今回は、攻める!と決めた時の事業拡大のヒントをお伝えしました。
次回もお楽しみに。