外部環境の整理
前回の記事では、自分たちの「強み」の探し方をお伝えしました。
次に、自分たちが今、どんな環境にいるのかを明らかにしましょう。
自分たちが置かれている状況を整理するために、いくつかの方法が提案されています。
しかし、どの方法を選んだらよいのか、あるいは組み合わせて使うのか、迷ってしまいます。
そこで、思い切ってひとつにまとめてみました。
下表のとおり、9つの「環境要因」について「機会」と「脅威」を書き込める表を作ってください。
自分たちの状況を思い出し、それぞれのマスへ(例)のように記入していきます。
すべてのマスを埋めるようにすると、抜けや漏れのない外部環境分析になります。
環境要因 | 機会(自分たちの有利になりそうこと) | 脅威(自分たちの不利になりそうなこと) |
---|---|---|
①顧客 | (例)顧客が新商材を求めている | (例)顧客は購入量が多く価格交渉に強い |
②仕入先 | (例)仕入先が新材料を開発した | (例)いまの仕入先以外から買えない |
③同業他社 | (例)同業に外部委託できる | (例)同業に価格競争を仕掛けられる |
④新規参入 | (例)提携を持ち掛ける | (例)顧客に売り込みをかけられる |
⑤代替品 | (例)新規取扱品として取り込む | (例)自社品より多機能製品が発売 |
⑥政治 | (例)助成金の対象になった | (例)自社事業分野に規制強化 |
⑦経済 | (例)円安で輸出に有利 | (例)円安で輸入材が高騰 |
⑧社会 | (例)健康ブームで自社品が注目 | (例)人口減少が心配されている |
⑨技術 | (例)工程自動化ロボットが開発 | (例)自社製品が時代遅れになりそう |
なお、ご紹介した表は、いくつかの有名な分析方法をまとめたものです。
・環境要因の①~⑤:5フォース(5F)分析
・環境要因の⑥~⑨:PEST分析
・機会と脅威:SWOT分析のOとT
それぞれの分析について詳しく解説したサイトがあります。
もっと知りたい方は検索して調べてみてください。
今回は「外部環境」についてお伝えしました。
次回もお楽しみに。